物 語初戀 第二十八話 第二十八話 石を抱きて淵に入る「澄晴きよはる……大学どうするんだ?」爽やかな朝、家族が集まる食卓で親父の心無いひと言がボクの心を抉えぐる。口に入れたクロワッサン... 2021.10.01物 語
物 語初戀 第二十七話 第二十七話 その男、綾小路 澄晴「う…っ…ん…」「ほら、もう少し脚開けよ」「うぅ…お願…い…やめて…」「…おまえのお願いを」「…はぁ…っ…」「聞いたとして」「ん... 2021.09.29物 語
物 語初戀 第二十六話 第二十六話 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ「お母さん、あのね」「…向こうで遊んでて」「でも、お母さん」「お願いだから、あっち行ってて」深く、海よりも深く、妻は夫を... 2021.09.27物 語
物 語初戀 第二十五話 第二十五話 世の中には月夜ばかりはない「…あ…っ…んん…ん」「…っ…ん…」場所はどこでもよかった。屋上でも、図書室でも、保健室でも、音楽室でも、教室でも、どこか... 2021.09.25物 語
物 語初戀 第二十四話 第二十四話 その男、橘 真光最近仕事が忙しく帰宅が深夜になる宗さんに頼まれ、僕は三年生の教室がある東棟で桜庭さんを待っていた。通常ならいろいろ怖くて近付かない場... 2021.09.23物 語
物 語初戀 第二十三話 第二十三話 その男、久御山 燠嗣はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……想像してたよりずっと……男らしかった……肌も白くてきれいで……お尻、格好良かったな……... 2021.09.21物 語
物 語初戀 第二十二話 第二十二話 堰かれて募る恋の情「……まったく…知らなかったわけでは…ないんですけど」華さんが久御山くみやまの主治医から聞いたという話は、僕のお気楽な思考を叩きの... 2021.09.20物 語
物 語初戀 第二十一話 第二十一話 気の利いた化け物さえ引っ込む時分母屋で話し込んでいる大人たちのせいで食事会が始まらない。始まらないということは終わらないということで、必然と溜息の数... 2021.09.19物 語
物 語初戀 第二十話 第二十話 生簀の鯉、俎板の鯉「本当にいいんですか?」久御山くみやまの申し訳なさそうな声に、宗むねさんは笑いながら言った。「トランクルームに突っ込んであるだけって... 2021.09.18物 語