高校生

第六話　秋の鹿は笛に寄る「……最初は…わかんなくて」「何が」「何されてるか……わかんなくて」「…………」「まだ小学生で、そういうこと知らなくて」「藤城」「誰にも...

第五話　貞男勃てたし間男したし根元から先端までゆっくり舌を這わせると、藤城の腰がビクッと跳ねる。全身性感帯なんじゃねえの……とりあえず入るところまで、と思い咥え...

第四話　籠鳥雲を恋う「賢颯けんそう、何もそこまでしやんでも……」「ぼくがそうしたいだけやから……気ぃ遣わんとって」「ほんまに大丈夫なん？ 最初だけでも一緒に」「...

第三話　賎に恋なし「……食べる？」「えっ、いいの？」いいの？ も何も、そんな風に弁当ガン見されてたら落ち着いて食べられない……「一学期最後の弁当だから、好きなだ...

第二話　及ばぬ鯉の滝登り「藤城ふじしろ……は、現状維持で」「……はい」夏休みに入る前、担任からそう言って渡された成績表をそっと開き、まあまあかな、と思って閉じた...

第一話　犬も歩けば一期一会「新入生宣誓、代表　一年三組　藤城 湊ふじしろ みなと」「はい」高校の合格発表があった翌日、学校から連絡が来た。入学式での宣誓文を考え...