男子

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初戀 第二十三話

第二十三話 その男、久御山 燠嗣はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……想像してたよりずっと……男らしかった……肌も白くてきれいで……お尻、格好良かったな……...
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初戀 第二十二話

第二十二話 堰かれて募る恋の情「……まったく…知らなかったわけでは…ないんですけど」華さんが久御山くみやまの主治医から聞いたという話は、僕のお気楽な思考を叩きの...
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初戀 第二十一話

第二十一話 気の利いた化け物さえ引っ込む時分母屋で話し込んでいる大人たちのせいで食事会が始まらない。始まらないということは終わらないということで、必然と溜息の数...
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初戀 第二十話

第二十話 生簀の鯉、俎板の鯉「本当にいいんですか?」久御山くみやまの申し訳なさそうな声に、宗むねさんは笑いながら言った。「トランクルームに突っ込んであるだけって...
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初戀 第十九話

第十九話 恋し恋しと鳴く蝉よりも店に入ると、やっぱりスポットライトを浴びているようにそこだけ輝いて見えた。もう何度か逢っているけど、毎回その姿を見つけるたびに心...
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初戀 第十八話

第十八話 お医者様でも草津の湯でも「ねねね、見た?」「見た見た! あれ桜庭さくらば先輩だよね!?」「やっぱり!? 今月号見てビックリしちゃった」「隣のイケメン、...
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初戀 第十七話

第十七話 その男、樋口 宗弥「湊ーちょっとー」母に呼ばれて下におりると、見慣れないスーツ姿のひとがリビングのソファに座っていた。父の関係者にしては少し若い気もす...
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初戀 第十六話

第十六話 悋気せぬ男は撓らぬ竿「ねぇ…シャワーさせて」「……なんで?」「恥ずかしい……から…」「必要ないよ」「でも……」バイト先の先輩に誘われ飲みに行った帰り、...
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初戀 第十五話

第十五話 空き家で声を嗄らす癖「眼鏡、予備とかあるの?」「度数合わなくなった古いやつがあるから……二、三日は大丈夫だよ」「明日眼鏡屋行こ」さすがにNOノー眼鏡は...
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初戀 第十四話

第十四話 その男、桜庭 榛臣そろそろ涼しいを通り越して寒くなって来たな、と思いながら購買から戻ると、教室の一角で少しばかり興奮気味に話をしてるヤツらの声が、否応...