短い記号

ゆっくりと

なんにもしたくないなんにもかんがえたくないだれにもあいたくないだれともはなしたくないのどのおくがいたくてなきそうになってることにきづくないてもいいんだけどないて...
短い記号

ほんとはね

あなたの さよならを 引き止めないのはわたしの さよならが まがいものだからお互いのためだよ うん そうだね なんてあなただけのためだよ キレイごと いらないあ...
短い記号

他愛ない話

きみが 遠く離れたから愛しさが可哀想なわけではなくぼくが 蔑ろにされたその事が許せないだけだったんだ忘れられない事もしあわせな記憶ではなく 痛みばかり貰ったもの...
短い記号

あるがまま

毎日 一緒に寝て 起きてでも それに 飽きちゃって 飛び出してそれでも ごはん時には 帰って来て毎日 朝 昼 晩それから 晩は来なくなって 朝 昼それから 朝だ...
物 語

あのときの僕の話をしよう 8

その36僕が言い出さなければ彼女からその話が出ることはないだろう。相応しくないとか、わたしのためっていうのはイヤだとか、なんだかんだ余計なことを考えてどうせ彼女...
物 語

あのときの僕の話をしよう 7

その31気落ちする彼女を抱き締めて、口移しでシャンパンを注ぎ込む。大丈夫、サプライズがきみにとって本当の意味で驚きだったことは残念だけど、僕はこんなにきみを愛し...
物 語

あのときの僕の話をしよう 6

その26どれだけ寂しくても、どれだけ不安でも、容赦なく陽は昇り朝はやって来る。昨日の夜抱き締めた彼女のぬくもりは消え去っていて、体温の低い僕はひとりで上手にから...
物 語

あのときの僕の話をしよう 5

その21「じゃあ僕のためだったら結婚してくれる?」なるべく不自然にならないように、それとなく彼女に伺う形で僕は産まれて初めてのプロポーズを終えた。「それが本音な...
物 語

あのときの僕の話をしよう 4

その16「こんなに好きなんだけどな」抱き締めても溶け合わない、混ざり合ったりはしないふたつのからだ。そうか、こんなとき彼女が言うように「溶けてひとつになれば」彼...