短い記号

恋の終わりに

その一言を ずっと待っていたのこぼれる涙を 拭うわけでもなくきっかけが欲しかっただけなのかもしれない諦めきれないわたしを 黙らせる言葉がごめんねとか ありがとう...
短い記号

時は経つ

もう決して綺麗とは言えなくなった乾いた皮膚 緩んだ頬深夜のテレビでは まるで魔法のようにアンチエイジングを唱え続けてる恋することも ときめくこともこの先ありはし...
短い記号

愛してください

冷たいコンクリートの上 うなだれる背中声をかけることさえためらった立ち尽くしたまま ひりひりする心振り向いた瞳には 何も映しやしなかった愛されることも 赦される...
短い記号

よいときも、わるいときも

今日より善いときも 悪いときもきみの滑らかで柔らかな被毛は変わらない富めるときも 貧しいときもきみのしっとりと濡れた鼻先は変わらない病めるときも 健やかなるとき...
手 紙

その場しのぎ

出逢った事をなかった事にはできない。言った事も、やった事も、全部実際にあった事。辛かったり、苦しかったり、悲しかったり、落ち込んだり、でもそれは嬉しかったり、楽...
短い記号

赦さない

信頼できるひとというのは「このひとなら絶対に裏切らない」と思える相手ではなく「このひとになら裏切られてもいい」と思える相手のことだと聞いて胸にすとん、と何かが落...
短い記号

おやすみ

隣に転がって どうでもいいことで笑ったりテレビに挨拶したり 文句言ったり冷たい足をお互いくっつけて騒いだり毛布を取り合ったり 毎日忙しい抱き締めるとあったかくて...
短い記号

手のひらに乗せて

好き 大好き 愛してる 恋してる文字にするのはこんなに容易いのに伝えたい気持ちの半分も伝えられない手のひらに乗せて見せることができたらどんなにキミを想っているの...
短い記号

もうずっと長いこと 暗闇の中にいたから光が眩しくて 目が開けられない産まれて来たときのことを憶えていたらきっとこんな感じだったんだろうか殻に閉じこもって 心を開...
短い記号

存在理由

わたしを抱き締めるきみはいつだって哀しそうだ愛しさと同じ重さの寂しさ選べるはずもなく流れ込む体温でさえも現実感が薄くて見失ってしまいそうな横顔遠くに行かないであ...