きみを思い出すと 呼吸ができなくなる
純真な瞳も 卑猥な口唇も
血液が沸騰して 逆流する感覚を
手懐けられなくて いつだって苦しいんだ
幸せな痛みに 裸軆を浸しながら
覚えたての言葉で 感情をなぞって
つながったその部分が 何より素直なふたり
すべてを預けたら 正気ではいられなくなる
何故こんなに
別の誰かを自分に照らし合わせて
何故こんなに
きみを理解りたいなんて望むのだろう
言葉じゃない その存在自体が愛だ
きみを創造するすべてに嫉妬して
やがて愛しさを育てて行く
言葉じゃない その存在自体が愛だ
いつか容れ物を失くしたら
迷わずにきみへ召されて行くのだろう