悲しいから

悲しいから
短い記号

悲しくて泣き続けた 枯れることなく
溢れてくるままに 頬を濡らし続けた
心の準備も 頭の整理も できるわけなかった
考えることなんて たったひとつだった

楽しかったことも しあわせな日々も
もうここにはない もうどこにもない
愛と名付けて抱き締めていた
あの気持ちは消せないままなのに

ひとりきりで生きていくの
死んだように生きていくの
淋しさを育てながら
ひっそりと生きていくの

いつか泣き止むまで
いつか泣き止むまで