気持ち

短い記号

悲しいから

悲しくて泣き続けた 枯れることなく溢れてくるままに 頬を濡らし続けた心の準備も 頭の整理も できるわけなかった考えることなんて たったひとつだった楽しかったこと...
短い記号

戒め

嫌われたくなくて 我慢するより好かれたくて 努力するほうがきっとその想いが 伝わるはず苦手なことより 得意なことをできないことより やりたいことを言葉にしたほう...
短い記号

センサー

なんにもわかんないくせに泣いてると 何故か横にいる全部知ってるよと言わんばかりに手の甲を優しくなめる普段は呼んでも返事もしないしなでると迷惑そうな顔で頭をもたげ...
短い記号

もっと ちゃんと

死ぬまでに何度 さよならをするんだろう動かない時計破れたかばん落とした電話ゆがんだ眼鏡欠けたカップ伸びたセーター開かないピルケース座れない椅子倒れる本棚書けない...
短い記号

日常

目を覚ますと 僕の視線がアラームみたいに きみを起こすもう少し寝ててもいいんだよって言うと一緒にいる時間が減るからって目をこする同じ部屋にいるんだから変わらない...
短い記号

胸の奥

恋に落ちるのは簡単だった。気が付いたら胸の奥にキミが棲み着いていた。居心地良くしたら出て行かなくなるかな。安心させてあげられたらここにいてくれるかな。毎日毎日、...
短い記号

優しい手

両手で僕の頬を包みながら「冷たいね」って きみが笑う手をつないだら何も言わずに左手で甲を覆ってくれる僕のはねた寝ぐせを可愛いと撫でてくれる咳をしたら慌てて手のひ...
短い記号

白い月

見上げると 白い月明けきらない空に なぜか寂しさがぽつり置いてけぼりの昨日 出せない答えみたい心が落ち着く場所を いつだって探してるきみはどこにいるの?きみも泣...
短い記号

空に

金属のぶつかり合う音布と布とがこすれ合う重ねた食器がかちゃかちゃ鳴る小さなざわめき床を蹴るサンダル規則正しい電子音クレゾールの匂い白い部屋でぼんやり考えるたまし...
短い記号

彼女

疲れたら 立ち止まってもいい事を悲しみを 声に出してもいい事を苦しみを 我慢しなくていい事を寂しさを 口にしなくていい事を教えてくれたのは いつだって振り向けば...