夢を見る

夢を見る
短い記号

そっと指輪を外したら
そこだけ陽に焼けてなくて
指にまとわりつく白い痕
消したくて何度もこすった

目が覚めるたびに どっちが夢だったのか
思い出せなくて 泣きたくなる
あなたを知らずに生きていたあの頃の
わたしは何を想っていたの
どうやって生きていたの

音をたてて崩れて行くあなたの心 耳を塞ぐわたし
まるで昨日のことのように この胸によみがえる
朝なんて来なければいい
永遠に 夢を見続けられる