雪が 2020.02.09短い記号ひとりごと雪短文さっきから しんしんと雪が この世界から音を取り上げたように ただ 静かに落ちてくる 目の前で そうっと積もっては消え 消えてはまた そうっと積もる朝になれば 何もかも覆い尽くし 辺り一面を白く染め上げているだろう見慣れた景色が美しく見えるとき 心の汚れが浮き上がる気がして ずっと見ていたい憧れと 目を背けたい罪悪感がひしめくそんなことなど知らん顔で 静かに 儚く 雪は降り続ける