恋の終わりに

恋の終わりに
短い記号

その一言を ずっと待っていたの
こぼれる涙を 拭うわけでもなく
きっかけが欲しかっただけなのかもしれない
諦めきれないわたしを 黙らせる言葉が

ごめんねとか ありがとうとか
慰めにもならない言葉を 言わないひとで良かった
そのほうが 余計に被害者ぶれるでしょう?
わたしが とても可哀想に見えるでしょう?

恋の終わりに言い訳ができて わたしは救われました
これから優しい友人たちが 憐れなわたしの話を聞いて
あなたは悪くないと 慰めてくれるでしょう
それだけでいいの たったそれだけで
わたしはあなたのことを 忘れることができる