短文

短い記号

白い月

見上げると 白い月明けきらない空に なぜか寂しさがぽつり置いてけぼりの昨日 出せない答えみたい心が落ち着く場所を いつだって探してるきみはどこにいるの?きみも泣...
短い記号

空に

金属のぶつかり合う音布と布とがこすれ合う重ねた食器がかちゃかちゃ鳴る小さなざわめき床を蹴るサンダル規則正しい電子音クレゾールの匂い白い部屋でぼんやり考えるたまし...
短い記号

彼女

疲れたら 立ち止まってもいい事を悲しみを 声に出してもいい事を苦しみを 我慢しなくていい事を寂しさを 口にしなくていい事を教えてくれたのは いつだって振り向けば...
短い記号

いとおしいもの

あたたかくて やわらかくていとおしくて しかたないそばにいても はなれててもいとおしくて きりがないこんなきもちを くれるものはきっとどこにも ほかにいないいと...
短い記号

ゆっくりと

なんにもしたくないなんにもかんがえたくないだれにもあいたくないだれともはなしたくないのどのおくがいたくてなきそうになってることにきづくないてもいいんだけどないて...
短い記号

ほんとはね

あなたの さよならを 引き止めないのはわたしの さよならが まがいものだからお互いのためだよ うん そうだね なんてあなただけのためだよ キレイごと いらないあ...
短い記号

他愛ない話

きみが 遠く離れたから愛しさが可哀想なわけではなくぼくが 蔑ろにされたその事が許せないだけだったんだ忘れられない事もしあわせな記憶ではなく 痛みばかり貰ったもの...