日常

日常
短い記号

目を覚ますと 僕の視線が
アラームみたいに きみを起こす
もう少し寝ててもいいんだよって言うと
一緒にいる時間が減るからって目をこする
同じ部屋にいるんだから変わらないよ
それなのに
もうキッチンで コーヒーをいれてる

僕のために生まれて来て
僕のために生きてる なんて
歯が浮きそうなことを 真顔で言うきみ
何をすれば嬉しいかな
何を望んでるかな なんて
普通に訊けないから 少しだけ焦る

冷めたコーヒーを飲みながら きみを想う朝
いつもと変わらない 1日の始まり