逢いたい 2020.01.01短い記号短文ひとりごとどれだけ手を伸ばしても つかみ損ねてしまう 全身を絶望が覆い 息が出来なくなる あの日から幾度となく同じ夢を見るよ 最後の後ろ姿 風になびいた髪胸の奥を握り潰される感覚に 夢ではないことを思い知らされる 世界がきみを忘れて行く 時間がそれを後押しする 僕だけをここに残したまま 僕だけがここにしがみついて消えないきみとの日々 きみの温度 きみの香り 逢いたい もう一度抱き締めたい ただきみに逢いたい