おもいやり

おもいやり
手 紙

電話とメールが苦手な彼女と

電話もメールも大事な彼。

彼女は「電話とメールが苦手だから、わかってちょうだい」と思い

彼は「電話もメールも大事なのに、わかってくれない」と思う。

まったく違う環境が育てたふたりは、まったく違う考えを持っている。それでも一緒に居るために、譲ったりしなければいけない事は山ほどある。

彼氏のために、電話とメールに時間を費やす彼女と

彼女のために、電話もメールも諦めて我慢する彼と

タイミングがズレてしまえば、電話もメールも、結局一方通行だ。

どういう風に互いが思いやれば、心地よく譲れるのだろう。

彼女を愛しているから、彼女の気持ちを尊重するのが本物の愛?彼を愛しているから、彼の気持ちを尊重するのが本物の愛?

それとも間を取って

1日5回のメールを1日3回にして
1日1回の電話を2日に1回にする事が
「互いが思いやって譲り合った」本物の愛?

でも

きっとそこで彼女は思う。

「受信メールが少なくなるのは寂しい」と。

 

最初から受信メールボックスが隙間だらけの彼の携帯電話のことなど、気づこうともしないで。